こんにちは!秋も深まってまいりましたねヽ(´▽`)/
先日、『犬がフンをする際にクルクル回る理由』
という記事を読みました。
要約すると
『犬はクルクル回りながら体の方向を南北に向けようとする』
ということでした。
その記事をみたすぐ後に入院してる子の散歩をのぞいてみました。
クルクルしていたのでそっと観察していると
思いっきり東を向いてました(笑)
さて、本日は外耳炎が治らない場合に考えることに
ついて書いてみようと思います。
外耳炎はとても多い病気で悩んでる飼い主さんも多いはずです。
長いですが重要なのでいくつかに分けて書いていきますね。
今日の記事は基本として下記の記事を読んでから
こちらをご覧になることをオススメします。
以前の外耳炎の記事はコチラ↓↓
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治らない時は何を考える?
薬をあげてるのに治らない・・・
薬をつけてる時はよいのにやめるとすぐ再発してしまう・・・
これは獣医師としてよく経験します。
この場合、同じ治療してもしょうがないので
なぜ治らないか原因を追究しなければなりません。
治らない原因としてはいくつかありますが
今回は細菌性の外耳炎について説明します。
細菌性の外耳炎で問題になるのが
薬が効かない菌がいるという時です。
耐性菌とは・・
細菌に対するお薬といえば『抗生剤』です。
(本当は抗菌薬と言うのが正しいデス。)
細菌の中には抗生剤に対して抵抗力をもつものがいますが
これを 『耐性菌』 と呼びます。
この耐性菌は以前まで獣医もあまり意識していませんでしたが
近年、急激に増加している印象があります。
外耳炎の原因が細菌にも関わらず、抗生剤を使っても
治らない場合は耐性菌の存在を考え、感受性試験という
細菌に合う抗生剤を調べる検査が必要になります。
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耐性菌が出た場合の治療
感受性試験の結果から適切な抗生剤を
出されると思いますがここで重要なのは
獣医師の指示があるまで勝手に薬をやめない
ということです。
症状が良くなったからといって完全に細菌が
いなくなったとは限りません。
中途半端にやめると再発するだけじゃなく
今まで効いた抗生剤まで効かなくなる可能性があります。
目標の細菌を制御できるようになるまでは
きちんと薬を続けなければなりませんし
その判断は獣医師が行います。
自己判断は禁物ですよ!
まとめ
本日のまとめです。↓↓
- 外耳炎で薬が効かない時は原因を探る
- 抗生剤が効かない耐性菌というのが存在する
- 耐性菌に効く抗生剤を調べてもらう
- 薬を指示があるまでやめない
です。
耐性菌の存在はよく人間の医療現場で問題となっています。
しかし、現在では動物の方でも耐性菌が増加の一途を辿っています。
耐性菌をこれ以上広げないために適切な抗生剤の管理を
飼い主さんだけでなく我々獣医師にも求められています。
再度のお願いですが抗生剤を使用する際は
獣医師の指示を必ず守りましょう。
さて、次の記事は
です。
それではまた。
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