こんにちは!
だんだん厚着になってくるが自分がいて
辛いです・・(寒いのキライなんです・・(’・ω・`))
さて、本日は診療において時々みる
犬のへそにしこり?またはでべそ?
についてお話しようと思います。
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犬のへそにしこりをみつけたら
おうちに犬のヘソのあたりにしこりを見つけた方は
いらっしゃいませんか?(↑写真なかったです・・すいません)
それはただのデベソではなく『臍ヘルニア(さいヘルニア)』
という状態かもしれません。
猫でも状態は同じですが猫ではあまり見られず
私もほとんど経験がありません。
臍ヘルニアは赤ちゃんの頃にあいていたへその緒の
穴がそのまま塞がらず残ってしまった場合がほとんどの原因です。
通常の場合、お腹の皮膚の下には筋肉と腹膜という膜があるので
お腹を普通に触っただけでは内臓を触れる(感じる)事はできません。
しかし、へその緒の穴が塞がらなかった穴は筋肉や腹膜がなく、
皮膚の下にはすぐ内臓が触れてしまいます。
では臍ヘルニアを見つけたらどうすればいいのでしょうか?
臍ヘルニアにはほっといても大丈夫?
臍ヘルニアは腹膜に穴があいた状態といいましたが
そこからお腹の中身が飛び出してしまうことがあります。
中身が飛び出すとその臍の部分の皮膚が盛り上がり
しこりやでべその様に見えるわけです。
しかし飛び出たといっても皮膚があるので膨らむだけで
中身が外の空気に触れてしまうことはありません。
危険なのは穴から飛び出した中身が戻らくなる場合です。
中身が飛び出して穴の部分で締め付けられて戻らなくなる
状態を『カントン』といいます。
カントンを起こして飛び出てるのはほとんどが内臓脂肪です。
しかし腸だった場合は命の危険があります!
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緊急時の見分け方
カントンを起こしてなければ
緊急事態という訳ではありません。
カントンになっているかどうかの見分け方ですが
まず一つは『色』です。
臍ヘルニアの部分が赤紫やドス黒く変色してたら
カントンによって組織が締め付けられたことにより
血流が悪くなって色が変色してるのかもしれません。
もう一つは『押してもどるか』です。
臍ヘルニアの出っ張ってる部分を押してみて
穴に戻らず抵抗があるようならばカントンを起こしてる
可能性があります。
この2つのどちらか、または両方の徴候があるときは
早急に動物病医院につれていきましょう。
臍ヘルニアの治療方法
当然ですが治療法は手術です。
飛び出しているのが脂肪なら穴からお腹の中に戻して
穴をふさぐだけの簡単な手術です。
しかし腸が飛び出てた場合は少しやっかいです。
腸の組織が生きていたらそのまま戻すだけですが
組織が死んでいた場合はそこだけ切って
腸同士をつなぐという手術を行います。
そうなると術後退院が遅くなったり食事制限が
でたりと大変になってしまいます。
しかし飛び出してるのが脂肪か腸かの判断は
簡単ではありません。
そして、穴はほっておくと広がる場合もあるので
カントン状態でなくても一度は病院で診てもらいましょう。
まとめ
本日のまとめですヽ(´▽`)/
- 臍部分のしこりは臍ヘルニアの可能性あり
- 色やしこりを押してカントンか確かめてみる
- カントンの場合は緊急事態なのですぐ病院に行く
- 治療法は手術
- 穴は広がることもあるので一度は病院で診てもらう
です。
臍ヘルニアは時々見つけますが
重症になる子はほとんどいません。
まずは落ち着いて状態をよく確認してみましょう。
本日も最後までお読み下さりありがとうございました!
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