こんにちは!
今年は暖冬期間が続いたので自分が寒さに強くなったと
勘違いしましたが今週からきっちり寒さに震えております(’・ω・`)
さて、本日は獣医が時々診るものに『けいれん発作』があります。
発作の原因の中で最も多い『特発性てんかん』とよばれる病気について
お話しようと思います。
今回の記事から 『飼い主さんにもできるポイント』 というのを
載せますのでご活用くださいヽ(´▽`)/
スポンサード リンク
発作の原因
まず、自分の飼っている子が原因も分からず発作を起こした場合、
原因を調べるのではなく、すぐ病院に連れて行きましょう!
胸に耳をあてて呼吸や心音がなければすぐさま心臓マッサージを
開始してマッサージを継続したまま病院に運んでもらいましょう。
ここから発作の原因についてお話しますが
原因はおおまかに分けると
『心臓病による発作』と『神経病に発作』の2つがあります。
(正確にはもうひとつありますが今回は2つに絞る)
心臓病による発作は失神したり発作の時間が短い(数十秒まで)のが特徴です。
それに対して神経病の場合は発作時間が長いのが特徴です。
しかし、この知識だけで飼い主さんが見極めるのは不可能なので
まずはしっかりと何が原因で発作が起きてるか診断してもらう必要があります。
ごくまれに原因特定が難しい場合もあり
大学病院レベルでの診察が必要な場合まであるのです。
~飼い主さんにできるポイント~
発作の状況や発作の継続時間などに意識して
獣医師に詳しく情報伝えてもらえると非常に診断の役に立ちます。
状況的に一人では余裕もなく難しいかもしれませんが
病院まで同行してくれる方がいればその子の状態に意識して欲しいと思います。
特発性てんかんとは?
心臓病もなくその他の検査において脳や脊髄、内臓などに
異常もない場合の多くは『特発性てんかん』と診断されるでしょう。
そもそも『てんかん』とは
脳の神経細胞の異常興奮によりけいれんや発作などがおきる状態
をいいます。
そして『てんかん』の原因になるものとして
脳腫瘍や脳炎、脳血栓など色々ありますが
その中で犬で最も多い『特発性てんかん』とは
脳に器質的異常がない場合のてんかんを指します。
つまり、脳の検査で異常がない状態でてんかんが起こる場合ということです。
じゃあなんでそんなことが起こるのか?
ということに対しては未だに特定されていません。
スポンサード リンク
特発性てんかんと診断されたら
脳に異常がないのに発作が起きるなんてなんか釈然としない話です。
自分の子が突然そんな病気になると
辛くて不安な気持ちになるかもしれません。
しかし、てんかんの原因が腫瘍や脳炎などの場合より
特発性てんかんの方がはるかにコントロールしやすい病気です。
きちんと治療して発作をコントロールすれば
他の子と同じ様に寿命をまっとうできる場合が多いのです。
次の記事では治療についてもお話していきますので
特発性てんかんと診断された場合は治療法方の確認のためにも
ご覧になって頂けるとよいと思います。
まとめ
本日のまとめです。
- 初めての発作を発見したらすぐに病院へ連れて行く
- 発作の原因を突き止めることがとても重要
- できるだけ発作のおきた状況を詳しく話せるようにする
- てんかんとは脳の異常興奮によって起こる発作やけいれんのことを言う
- 特発性てんかんは他のてんかんに比べてコントロールしやすい病気
獣医をやっていると特発性てんかんはよく経験します。
勤務先のスタッフの飼い犬にも特発性てんかんがおり
現在も治療によってしっかりコントロールをして普通の生活を送っていますので
みなさまも自分の子が特発性てんかんと診断されたら
しっかりと治療をして欲しいと思います。
治療について次の記事も併せて参考にして頂ければと思います。
それではまた!
スポンサード リンク
この記事へのコメントはありません。