犬の健康診断ってどのくらいの頻度ですればいいの?

06.052016

この記事は3分で読めます

こんにちは!

 

まるで夏みたいな気温が続いていますね~

 

経験上ですがこう暑い日が続いた後に

グッと寒くなると体調を崩す子が多い気がします。

 

今日は私が獣医師をやっていて時々質問されることの一つに

『健康診断ってどのくらいの頻度ですればいいですか?』

 

これって人間ドックの頻度と一緒で難しい質問ですが

私なりの考えを述べて行きたいと思います。

 

 

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健康診断にも色々?

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健康診断って一口にいっても色々ありますよね。

 

今回は多くの病院で『ワンドック』、『ワンワンドック』、『犬の総合検診』

などと呼ばれているものを指すことにします。

 

これらの検査内容について多くの病院で共通する内容をあげると

  • 血液検査
  • レントゲン検査
  • エコー(超音波)検査

などです。

 

 

病院によって多少のプラスマイナスはあれど

ほとんどの病院で採用されている検査だと思われます。

 

 

それにはいくつか理由があります。

 

 

 共通する検査内容の理由

 

まず先ほどあげた検査は『体に負担をかけにくい検査』

であることです。

 

これらは基本的に麻酔は必要ありません。

(検査中に暴れたり咬む子は必要かもしれませんが・・)

 

例としてCT、MRIなどの検査は動物の場合は全身麻酔をかける必要があるので

やはり体に負担はかける検査といえるでしょう。

 

もう一つ理由としては

『体の状態をかなり把握できる組み合わせ内容』

になっています。

 

 

血液検査ではドコに問題があるのか、

どのくらい悪いのか数値で把握できます。

しかしそこで何が起きてるのかまでは分かりません。

 

 

レントゲンは体全体での変化を発見できます。

特に臓器のサイズや位置、骨の様子などを知るのが得意です。

しかし外見だけで中がどのようになってるかを知ることができません。

 

 

超音波(エコー)検査

臓器の細部や内部構造を調べるのが得意です。

しかし臓器全体との比較やつながりなどを評価するのが苦手です。

 

 

この三つの検査を合わせる事で個々の検査の苦手な部分を

補い合うことができるので体全体の状態をかなり把握することができます。

 

ですからこの三つを総合検査の基本としている病院が多いのです。

 

 

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寿命の違い

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さて、健康診断の頻度についてですが

犬の寿命を考慮しなければなりません。

 

 

犬と人間では寿命が違います。

 

当然犬は人間よりも早く老化していくわけですが

寿命に比例して体の衰えだけでなく病気の進行も早いのです。

 

寿命を考えれば犬にとっての1年は

人間では4~5年くらいの経過があるとみていいでしょう。

 

人間だって4~5年経てば体は大きく変化することがあります。

 

つまり犬の場合は、

『ついこの間検査したばかり・・』 だと思っても

短期間に検査結果がガラリと変わることがあるのです。

 

 

これらを踏まえたうえで総合検査の頻度を考えます。

 

 

現時点で病気が何もないときであれば

私のオススメの総合検査の頻度としては

 

0歳~6歳の子は 『2~3年に1回』

 

7歳以上は 『半年~1年に1回

 

をオススメします。

 

なぜ7歳を目安にするかというと

犬の7歳は人間でいうと40~50歳に相当します。

 

このくらいの年齢をすぎると若い頃には起きにくい病気も増えますが

代表的なのはガンです。

 

若いうちは少ないですが7歳あたりから

どんな子でもガンになる可能性があります。

 

ガン以外にも心臓病、腎臓病なども増えてくる年齢ですので

注意が必要になる年齢だと私は思っています。

 

 

『じゃあこの頻度で検査していれば絶対大丈夫なの??』

と質問されたら残念ながら答えはNOです。

 

極端な例を言えば数ヶ月でガンが進行して手遅れになっている場合もあります・・

 

 

しかし、検査が犬に与えるストレスや費用などを寿命と併せて考慮すると

健康であれば紹介した頻度を基本にして

体の強さや持病の種類などを考慮して頻度を調節するのが妥当だと考えます。

 

 

まとめ

 

本日のまとめです。

 

  • 血液、レントゲン、超音波検査がセットであることが多い
  • 7歳以上は病気が多くなるので検査頻度をあげる
  • 体質やストレス、持病などを考慮して検査頻度を調節する

 

 

先日、見た目はすごく健康な子をワンドックをしましたが

ガンが発見されてこれから闘病が始まります。

 

みなさんも7歳以上の子がいるなら

一度くらいは検査してみるべきだと思います。

 

 

本日も最後までお読み下さりありがとうございました。

 

 

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コメント

    • 山本かずこ
    • 2017.01.17

    現在6歳になる雌の柴犬を屋外にて飼育しており、去年の1月にも掛かりつけの病院でドックを受けさせたので今年も1月の今月中に受けさせようと思っているのですが、現在病気等何もなければ゛毎年ドックを受けさせエコーやレントゲン等の検査は必要ないでしょうか?

    普通の検診のみで良いでしょうか?

    因みに私の考えている普通の検診とは触診、聴診、体温、血液検査、糞便、尿検査までの事を言い、ドックは、検診の項目に加え血液検査項目の数を増やす、レントゲンや超音波検査、眼圧検査などを付け加えた検査の事を意味します。

    この様な事からドックは7歳になるまで必要ないでしょうか?

    7歳までは一年に一回のレントゲンやエコー等を省いた普通の検診程度で良いでしょうか?

    前回、エコー検査した時に獣医から、子の子はエコー検査受けさせるのは大変だね!と言われたようなので。

    • deydey
    • 2017.01.18

    >山本 さま
    コメントありがとうございます。
    きちんと検査をされておりとても健康に気を遣われていますね。
    すばらしいと思います。

    さて、質問の件ですが私はドックを受けさせて良いと思います。
    私が7歳としたのはあくまで私の設定した一般的な基準です。
    6歳ならまだ大丈夫というわけではありません。

    ただし、もし私が主治医であればひとつ気にする点があります。
    それは『検査のストレスの度合いはどうか』ということです。

    かかりつけの獣医師がエコーが大変ということでしたが
    その時とその後の本人の様子はどうでしたでしょうか?

    もともと芝犬は警戒心が強いため普段はおとなしくても
    特殊な状況下では怒りだしたりトラウマになったりすることも少なくありません。

    山本さまのワンちゃんが検査後から病院が嫌いになるほどであったり
    食欲、元気がなくなったりなどのできごとがありましたら
    私なら検査の間隔を伸ばすかもしれません。

    獣医師をやっていると鎮静剤を打たないと検査できないということもしばしば経験しますが
    その場合、鎮静剤も体に負担になりますが鎮静剤を使わずに押さえつけても
    具合を悪くしたり怪我をさせてしまう可能性もあるわけです。

    人間と違って検査ということを分かってくれているわけではないので
    検査のストレスというのは受ける子によって大きく変わります。

    長くなりましたが山本さまのワンちゃんが前回の検査がそれほど本人のストレスでなかったのなら
    6歳から毎年検査すること自体は全然間違ったことではありません。

    しかしストレスの度合いが強そうであった上でさらに前回の検査に全く異常がなければ
    検査の間隔はこの子を良く診ている獣医師と相談しながら決めていくのが良いと思います。

    • 山本かずこ
    • 2017.01.18

    回答有難うございます。

    去年の検査後の様子は食欲もあり、、元気もありましたが、血液検査でストレス度を表すグルコースという項目の数値が基準値75~128のところ135もありました。

    この程度のストレス度なら今回大丈夫でしょうか?

    又、レントゲン検査での被爆が心配なのですが、ネット等では被爆して体に異常を来すような事は無いという事が書かれていますが、実際にはどうなのでしょうか?

    外見からは判断出来ない病気を発見する為に行なう検査が犬を病気にさせてしまっては意味がないと思いますので。

    • deydey
    • 2017.01.18

    >山本 さま

    グルコースは確かに少し上昇してるようですが
    そのくらいの値であれば検査時の暴れ具合や実際の食欲元気、精神状態を優先します。
    その点はクリアしてそうなので大丈夫だと思います。

    そしてレントゲンの被爆の件についても私は問題ないと思っています。

    ただし同じ放射線でもCT検査は別です。CT検査はレントゲンと比較して
    被爆量は多くなるので必要性がなければ頻繁に行うことは推奨しません。

    今回の検査はCTではないですし1年に一回程度のレントゲンの被爆量では
    健康上のリスクは極めて低いと思います。

    私自身、病院で検査を受ける時もCT検査は少し気になりました。(気持ち的に)
    しかし数枚のレントゲンならなんのためらいもありません^^

    • 山本かずこ
    • 2017.01.19

    解りました。

    安心して検査を受けられそうです。

    色々アドバイス頂き有難うございました。

    • 山本かずこ
    • 2017.11.24

    度々失礼いたします。

    前回の質問の後の今年2月にドッグドックのような検査を一日預かりで受けさせたのですが、その検査を受けさせてから一週間後の事なのですが、別の事で外出しようと犬を庭に連れに行ったのですが、其の時の状況が一週間前に検査を受けさせる為に連れ出した時間帯と連れていった人が同じだったためか犬自身が又、怖い思いをした所へ連れて行かれると思ったのか体をブルブル震わせ、もの凄く怯えており其の場から動こうとしませんでした。

    なので2月から半年後に検査をさせるつもりでいましたが、犬が怯えている姿を見てしまったので(過去の検査時には怯えている姿は見せた事が無い)犬に検査で怖い思いをさせるのも可哀想だなと考えてしまい病院に連れていく決断が付かず伸ばし伸ばしで結局11月になってしまったのですが、7歳になった事だし流石に年内には受けさせたいなと考えているのですが、レントゲンやエコー検査は血液検査や外見上に変化が見られなくても受けた方が良い検査ですか?

    犬が2月の検査後怯えて居たのは恐らく私の推測ですが、レントゲンやエコーは体を抑え付けてやる検査なので、それが一番犬自身は怖かったのではないかと思いますので、必要無ければレントゲンやエコーは省略した検査だけにしようかと思っているのですがレントゲンやエコー検査は血液検査結果で異常値が見られない場合や犬の外見上、元気も食欲もある場合、レントゲン、エコー検査を行っても癌などの早期発見は出来るのでしょうか?

    私は特に癌が心配なので、その為にも受けさせようと考えて居るのですが如何でしょうか?

    • deydey
    • 2017.11.29

    >山本 さま

    質問の内容は本当に獣医師でも迷う部分でもあります。
    人間なら自分で検査が必要だからと納得して検査します。

    しかし動物からすれば慣れてない場所、人、出来事がかさなります。
    検査の後から病院が嫌いになったり怖がったりしてしまうことも
    確かに経験しております。
    でも検査も時に必要だし・・・と。

    私の場合は見た目が健康で持病がなければ精神状態の度合いにもより
    検査間隔を延ばすことも致します。

    これは私からの提案ですが検査は全ていっぺんにやろうとすれば時間もかかります。
    ですので今日は血液検査、また日を空けてレントゲン検査など分けることで
    一回一回の時間を短くするというのはどうでしょう?

    もし山本さまがこの方法で抵抗なければ一度相談されてみてはいかかでしょうか?

    • 山本かずこ
    • 2017.12.05

    返答遅くなり申し訳ございません。

    取り敢えずは血液検査のみ既にしてきました。

    その他の検査は後々考えたいと思います。

    アドバイス有難うございました。

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