猫が虫を吐きました! ~マンソン裂頭条虫 写真もあるよ~

07.082016

この記事は3分で読めます

こんにちは!

 

暑い!とにかく暑いですね~。

今からこんな気温じゃ8月なんてどうなるのでしょうか。

 

 

さて、先日虫を吐いたという猫さんが来院しました。

 

よくよくその虫を見ると都会ではあまりみられない虫でしたので

今回そのお話をしてみようかと思います。

 

 

↓↓※虫がダメな方は閲覧注意です(’・ω・`)

 

 

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マンソン裂頭条虫とは?

DSCN1927

↑↑

これが今回のネコさんが吐き出したという虫です。

ずっと見てるとトリハダがたちますねぇ┌|゜□゜;|

 

この虫は 『マンソン裂頭条虫』 と言います。

 

冒頭で都会ではなかなか見られないと言いましたが

理由があります。

 

その理由とはこのマンソン裂頭条虫に感染した猫は

ヘビやカエルを食べたということなのです。

 

もう少し細かく言うと、本来の感染源はカエルなのですが

そのカエルを食べたヘビ(鳥などもありえる)も感染源と

なってしまうのです。

 

だからペットショップで買ってきて室内で飼っていれば

この寄生虫にはまず感染しませんし、外に行くノラ猫であっても

感染源であるカエルが少ない地域は感染率は低くなります。

 

 

人にも寄生するの?

 

動物から虫が見つかった時に気になるのは

人にも感染するのかということですよね~。

 

答えは “YES” です。

マンソン裂頭条虫はヒトに寄生します。

 

しかし、万が一自分の飼っている猫さんが感染しても

簡単には伝染しません。

 

たとえ寄生してる子の便が口に入っても感染しないのです。

 

なぜなら便に含まれるマンソンの卵は

水の中で成長してからじゃないと感染できません。

 

つまり、人間に感染する場合というのは

  1. 感染した便を含む水を飲む
  2. その水から感染したカエルを生で食べる
  3. 感染したカエルを食べたヘビや鳥を生で食べる

この3パターンです。

 

まぁ一般的な食生活をしていればまず感染しません(笑)

 

なんでも生で食べるヒトは注意ですね・・

 

 

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診断と治療法

DSCN1919

↑↑これはマンソンの虫卵です。

 

虫自体が便や嘔吐物に出てくることは多くないので

ほとんどは糞便検査で写真の様な卵が見つかって

初めて感染が判明することが多いです。

 

そしてこの虫卵が見つかると治療ということになるわけですが

マンソン裂頭条虫の治療はやっかいなんです。

 

というのも普通の虫下しの量では死にません。

 

『プラジカンテル』という有名な駆虫薬(虫下し)があるのですが

よく感染するサナダ虫などと違い、マンソン裂頭条虫に対しては

通常の6倍量が必要となります。

 

通常より多い量を投与するということは

それだけ副作用がでる可能性もあがります。

 

副作用はふらつき、嘔吐、元気がなくなるなどが代表ですが

その他色々な症状がでますので注意が必要です。

 

 

しかし中途半端に薬を投与しても死なないので

この量を使用するしかないのです。

 

 

マンソンの治療をした当日から次の日にかけては

状態をよく観察しましょう。

 

 

そのまま治療しなかったらどうなる?

 

寄生虫というのは基本的に宿主が死んでしまうと

自分も生きられないので激しい症状を出さないことも多いです。

(全ての寄生虫がそうではありませんが・・・)

 

マンソン裂頭条虫が感染した時の症状は

  • 時々の嘔吐下痢
  • 食べても太らない
  • 無症状

など一見分かりづらいものが多いです。

 

治療しなくてもすぐに命に関わることがありませんが

体力のない子猫や老猫ではジワジワ痩せていったり

嘔吐下痢で衰弱死する可能性もあります。

 

また感染した猫自身が環境を汚染して

さらに感染を広げる原因となってしまうので

やはりきちんと駆虫するべきでしょう。

 

 

~~飼い主さんにできること~~

 

先ほども述べましたがマンソン裂頭条虫は

感染してもなかなか症状がでない場合もあります。

 

したがって『ノラ猫を保護した場合』

必ず検便してもらいましょう。

 

また、『自分の飼っている猫が外に行く場合』もとぼけた顔をして

何を口にしているか分かりませんので定期的な検便と

場合によっては駆虫をしてもらいましょう。

 

もしマンソン裂頭条虫の感染が確認されたら

自己判断で市販の駆虫薬などを使用せず

獣医師にきっちり治療してもらいましょう。

 

そして便の中で卵が成長しないように

水にふれさせることなく素早く処理をしましょう。(←ココ重要!

 

 

まとめ

本日のまとめです。

 

  • ヘビやカエルなどを食べた猫は感染する可能性あり
  • ヒトにも感染するが生食などしなければ可能性は低い
  • 治療には大量の駆虫薬が必要となる
  • 感染してもすぐ死ぬことは稀だが徐々にダメージを受ける
  • 感染便はすぐに処理する

 

です。

 

 

よくある病気ではありまあせんが

『外にいた』もしくは『外に行く』猫さんが

やせたり下痢したりしたら要注意です。

 

こういう子はマンソン以外の寄生虫感染もありえますが

そのお話はまたの機会に・・

 

 

それではまた!

 

 

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