犬の椎間板ヘルニア 後編 ~うちの犬の後足が突然動かない!~

03.082017

この記事は4分で読めます

こんにちは!

 

少し暖かくなってきたと思ったら

今度は花粉が襲ってきました(’・ω・`)

 

しかし私の場合は抗ヒスタミン薬を飲むとおなかを壊すので

今年は漢方とノイロトロピンという注射(ステロイドじゃないですよ)

でいまのところ良好です♪

 

 

さて、前回は「椎間板ヘルニア」の前編を書きました。↓↓

「犬の椎間板ヘルニア 前編 ~うちの犬の後足が突然動かない!~」

 

本日は治療法などについお話します。

 

 

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診断法

 

椎間板ヘルニアが疑われると基本的な診察に加えて

レントゲン検査や神経学的検査という検査が行われます。

 

これらの検査は大きな負担をかけることなく椎間板ヘルニアの

重症度や場所などを ある程度 特定できます。

 

しかし、これらの検査だけでは100%の診断は

なかなか難しい場合も多いです。

 

というのも椎間板ヘルニアにそっくりな症状を出す他の病気もあります

レントゲンでは椎間板ヘルニアの病変がうつらないこともあるのです。

 

以前までは脊髄造影というのもよくやられていましたが

診断を確定させるためにCTやMRIを撮影するのが主流になってきてます。

 

しかし、CTやMRIは全ての施設で撮影できるわけではないということと

検査には全身麻酔が必要であり、体と経済的にも負担がかかることを知っておいてください。

 

検査中に人間はじっとしていればいいのですが犬は動いちゃいますからね(’・ω・`)

 

最近では無麻酔下でCT撮影を行えるところもあるようですがMRIは麻酔が必要です。

 

 

 治療法の選択

 

治療法には内科療法と外科手術があります。

少し前まで手術は椎間板ヘルニアを発症してから

48時間以内に行わなければ治療効果がないなんて

言われていましたが最近ではあまり言われなくなってきました。

 

もちろん手術をやるなら早い方が良いのですが

以前より内科治療を行う病院も多くなっています。

 

椎間板ヘルニアにも部位や症状によって重症度を分けるのですが

グレード分類というのがあります。

 

今回は一番多い胸椎から腰にかけての椎間板ヘルニアの場合でお話しますが

重症度により5つに分けられます。

 

グレードⅠ:背部に痛みがある

グレードⅡ:足が麻痺しているが歩ける

グレードⅢ:足が麻痺している上に歩けない

グレードⅣ:排尿することができない

グレードⅤ:深部の痛み反応がなくなる

 

下に行くにつれ重症度は高くなります。

 

そしてードⅡくらいまでの症状であれば

内科治療で80%以上が改善すると言われています。

 

しかしグレードⅢ以上になると内科治療は

改善率は下がるため手術を選択される場合が多くなります。

 

 

また、特殊なものとしては鍼灸治療というのもあります。

以前よりも東洋医学を用いる獣医師も増加しており

こういった治療も広がっていることも事実です。

 

椎間板ヘルニアに対する鍼灸の効果は良好で

実は私も鍼灸を用いて椎間板ヘルニアを治療したこともあります。

 

たとえば老齢であったり麻酔が必要な検査や手術が不可能な場合

などは選択肢にいれてみても良いかもしれません。

 

 

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 内科と外科

 

内科治療 は具体的に言うと「ケージレスト」と言います。

ケージレストとは椎間板ヘルニア部分に負担をかけないために

狭い部屋でなるべく動かさないようにすることです。

 

すごく大人しい子は自宅でも可能なことかもしれませんが、

慣れた環境だとどうしても動き回りたくなって暴れる可能性もあるので

入院での厳正な管理によるケージレストが推奨されます。

 

投薬についてはステロイドという抗炎症薬が使用されることが多いですが

効果や副作用の観点から最近では疑問視されてはいます。

しかし、いまだ完全否定はされてはいないのが現状です。

 

内科治療は入院して投薬などが基本治療になるので手術より安価ですみます。

治癒することも多いのですがグレードの高いものは

回復率が悪かったり、一度治っても再発のリスクがつきまといます。

そしてなかなか改善が認められない時はそのまま回復しないか

悪化が進んでしまうこともあります。

 

 

外科治療 は手術によって飛び出てしまった椎間板を除去することによって

脊髄神経への圧迫を解除して治療することです。

 

実に単純明快で原因物質を取り除かれて神経が回復しやすい状況になるので

治る場合はすっきり治ることが多いです。

 

しかし、外科治療の場合は飛び出た椎間板の場所を特定しなくてはならないため

CTやMRIの事前検査が必要になる場合も多く、手術を含めれば1~2度の全身麻酔と

検査費用と手術費用の負担を考慮しなければなりません。

 

そして外科手術は治癒率は高いものの全員が治るというわけではなく

その後長い期間のリハビリを必要とする場合もあります。

 

 

まとめますと

内科治療のメリット

  • 安価ですむ
  • 麻酔をかけずにすむ(CTやMRIを撮影しない場合)

 

内科治療のデメリット

  • 改善しない、または悪化してしまう可能性がある
  • 常に再発のリスクがある

 

 

外科治療のメリット

  • 治癒率が高い
  • 治る時はすっきり治り、再発も少ない

 

外科治療のデメリット

  • 手術と検査に全身麻酔が必要
  • 検査と手術費用がかかる

 

いかがでしょうか?どちらかが良い悪いということではなく

椎間板ヘルニアが発症した子の重症度や状況を見極めて

治療を選択する必要があります。

 

必ず獣医師の判断や意見のもとに相談しましょう。

 

 

まとめ

 

それでは本日のまとめです。

  • 診断にはCTやMRIなどの麻酔が必要な検査を行うこともある
  • 重症度によってグレード分類される
  • 内科と外科治療があるがそれぞれメリットとデメリットがある

 

です。

 

今回は2回に分けて椎間板ヘルニアの基本的なことをお伝えしました。

 

椎間板ヘルニアについてはまだまだお伝えしたいこともありますが

それはまた別の記事で書きたいと思います。

 

 

本日も最後までお読み下さりありがとうございました!

 

 

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